恋 ~Fallin' love~
恋をするのはもともとは動物的本能の子孫を残していこうとするものから来るものである。より優れた子孫を残すために自分が良いと思った相手に好意を抱くのである。DNAに組み込まれている恋のメカニズムはこうであるが、人間という動物はそう単純ではない。脳が発達し様々な感情を持つようになった人間において、恋は単なる子孫繁栄のための行為では説明できない部分がたくさんあります。
恋は片道切符とはよくいったもので、恋とは自分が中心の感情です。もちろん相手がいてこその恋ですが、「~したい」という願望や欲望を感情として表現した結果、恋となるのでしょう。胸が締め付けられるといった表現はそれらの自分の願望がなかなか叶わなかったりする時に起こる現象です。
ただ、恋をするのは自然なことであり、意識してするものでもありません。突然やってくる現象であり、感情です。もちろん意識の中で恋を受け入れるモードとそうでないモードを切り替えてある程度はコントロールできますが、感情まではそこまでコントロールできません。そこには我慢や素直ではない気持ちが混ざっているでしょう。恋の始まりは意外と気付かないものですから、気付いた時には既に感情を抑えることができない状態になっていることも多いですね。
また、恋をすると周りが見えなくなったり、恋してる自分に酔ってししまったりという人も少なくありません。恋をして冷静な判断力を失いその瞬間だけの感情で生きてしまい、後から後悔してしまうなんてケースはほとんどの人が経験あるんではないでしょうか。人間という生き物は欲望のままに生きてしまい、どうしても自分に甘くなってしまいがちです。そういった行動が取り返しのつかないぐらいに重要な選択出会っても、それを麻痺させてしまうのが恋なんです。
そして、恋してる自分に酔っているというパターンでは、冷静に考えれば相手のどこが好きかもわからず、ただただ、恋してるという行為自体を楽しんでる状態です。よく恋に恋してるといいますが、まったくその通りで、恋は自分だけの想いですから妄想や想像も膨らんで、そこからさらなる期待感を生み、もはや相手の本当の姿を見ずに恋してる自分に酔っている状態になっています。こういう状態からもし、恋が叶うとしてもそれはおそらくすぐに終わってしまうことが多いはずです。それは、相手に恋してたのではなく、恋してる自分に恋していたからであって、自分の想像と実際に付き合ってみた相手とのギャップにガッカリするという理由です。はっきりいって相手からしたらいい迷惑ですね。自分の中でいいように想像して作り上げ、相手をもその気にさせ、実際に付き合って見たら違ったという結果になり結果上手くいかないという、なんとも迷惑なケースですね。
ただ、恋に発展するきっかけは思わぬところである場合が多く、新たな自分の発見や自分を見つめ直すいい機会になったりと、自分を成長させてくれることも多いのです。人は生きる意味や自分の存在意義などを問う唯一の動物であり、恋することによってその答えを見つけようとしている部分もあります。要するに恋は自分本位の感情とそれに伴う行動のことを言うのかもしれませんね。